日本歯科医師会は6月15・16の両日にわたり第185回定時代議員会を歯科医師会館で開き、平成28年度貸借対照表及び正味財産増減計算書等の承認の件、福祉共済保険規則の一部改正、理事選任の件など6議案を審議、全議案原案どおり可決承認された。理事選任では、堀憲郎会長をはじめとする24名の理事候補者が全員が信任され、監事の選任も豊嶋健治・澁谷國男・山口勝弘の3氏が信任された。堀会長は挨拶の中で、▽超高齢社会における新しい歯科医療提供体制の確立と推進、▽日歯の組織強化、▽歯科医療従事者の環境の充実の3項目の具体的な対応策を説明するとともに「歯科界の反転攻勢に向け機は熟しており、歯科界が一体となって新しい政策展開をする時期と自覚している」との覚悟を述べた。

 また、日歯は16日の第1回理事会後、全役員が出席し新役員就任披露記者会見を開いた。堀会長は冒頭の挨拶で「理事会で役員の担当所管を決めるとともに、内部統制に関わる理事会決議を行い、遵守すべき3規定の主旨について全役員が確認した。本執行部の方針等は第2回理事会で決定した後に明らかにする」旨を述べるとともに「10年以上に及ぶ歯科界が一丸となった努力の結果、歯科医療に対する国民的な理解と期待が膨らんでいる。これからの2年間は今まで議論を重ねてきたことに基づき歯科医療政策を提言していく。歯科の将来を左右する非常に重要な時期であり、現在の緊張感を最後まで保っていくことを全役員で確認した。改革マインドを忘れず、チャレンジ精神を発揮して、創造性豊かな会務執行をしていく」とした。

 会見では新役員の所管が発表されたが、超高齢社会に向け歯科医療をいかに展開するかという難題を抱える地域保健は、従来の地域保健・産業保険を所管するⅠと介護保険・在宅医療等を所管するⅡに分かれ、一般メディアへの対応などの充実を目論む広報も担当常務のほか2名の理事が所管することになった。なお、会長指名理事の蓮池芳浩氏(石川県)は日歯連盟理事も兼ねることになるが、蓮池理事は「堀会長を支えたいという熱い思いが起点にある。意志の疎通を含め、日歯と日歯連盟の架け橋になれれば本望であり、精一杯頑張る」と決意を披瀝した。堀会長は「前期は連盟と連携を密にとり、随分成果もあげてきた。蓮池理事には大変な負担をかけることになるが、両会の役員を務めることにより、更に連携を図っていきたい」との考えを述べた。