日本歯科医師連盟の高橋英登会長は8月26日の定例記者会見で、都歯連盟主催の時局講演会(7月26日)における石井みどり参議院議員の発言「はっきり申し上げるが、参院選で日歯連盟は何もしなかった。私の記憶では邪魔をされた思いはあるが、協力された覚えはない」に対する日歯連盟の対応を説明し、「本日の四役会及び理事会で、石井議員から『言葉足らずだった。誤解を招く表現であったので、それに関しては撤回する』という弁明があった。会員に対しては日歯連盟から会員向けに今回の石井発言に対する一連の説明と、本日の石井議員の話を含めて情報発信する」とした。その上で、高橋会長は職域代表である石井議員と日歯連盟の連携の大切さを強調し、「我々と石井議員との間に溝がないように、意見の相違がないように努めていくつもりである。石井議員には、今後3年間、組織代表として十分会員のために働いてもらわなくてはならない。会員の力・会員の会費をもとに我々が出した組織代表である。石井議員にはその辺を十分踏まえて活動していただく。本人が理解し発言を撤回されており、諸般の事情を考え処分を行うつもりはない」旨を述べた。

 質疑の中で、石井議員の『言葉足らずだった』という弁明の真意を訊かれ、高橋会長は「日歯連盟全役員が一丸となって選挙をやってほしかったが、そういう体制ではなかったという思いが石井議員にはあったということである。日歯連盟といえば、全てを指すが、一部役員は山田選挙に本腰を入れていないという懸念をもたれた。『私はこんなに一生懸命やっているのに、やっていない者もいるではないか』、という思いがあの発言につながったと推測している」との考えを示した。「日歯連盟には、石井議員にペナルティを科すくらいの強い姿勢を示してほしいという声も挙っていると仄聞しているが、理事会での意見はどうだったのか」との質問に、高橋会長は「様々な意見があった。ただし、私の『関係を徹底的に悪くしてはいけない』という話を聞いた後の意見だったこともあり、『上手く収束を図ってほしい。事を荒立てずに会員が納得する結末にしてほしい』という意見が多かったように思う」旨を答えた。

 また、高橋会長は8月27日開催の近畿北陸地区歯科医師会・同連盟役員合同連絡協議会の挨拶の中で石井発言にふれ、▽会長自身に120件を超える電話等による意見を頂戴したこと、▽四役会・理事会で、石井議員から「反省しお詫び申し上げる」旨の発言があったこと、▽議員らしからぬ軽率な発言であり、全会員に何らかの形で石井議員の謝罪表明の文書が届けられることを報告した。なお、同協議会は7月26日の石井議員の発言について「早期収拾のため具体的な行動を早くお願いしたい」という要望を高橋会長に口頭で伝えた(会見及び近北役員協の詳細はデンタルタイムス21/9月5日号に掲載予定)。