12月9日、関東地区歯科医師会と東京都歯科医師会は日本歯科医師会会長予備選挙候補者による立会演説会を歯科医師会館で開催した。富野晃・山科透・堀憲郎の3候補がそれぞれ20分の演説を行った後、都歯の勝俣正之専務理事が座長を務め、①今回の事件の原因や背景をどのように考えているか、また、今後の日歯連盟の役割や在り方等についての意見、②任期1年3ヶ月の間に実現できると思う政策、③保険・地域医療の今後についての考え、④今回の選挙で最も訴えたいこと、⑤10月22日の臨代で、もし代議員として意見を求められたらどのような考えを述べたか、以上5項目について3候補に質問した。

 ④の今回の選挙で最も訴えたいことの質問に、富野候補は「今回、会長選挙の第3極として立候補した理由は、歯科界に蔓延した疑心暗鬼の払拭に尽きる。会員は疑心暗鬼の歯科界にウンザリしており、この空気を何としても浄化したい」、山科候補は「政策提言ができて実行力のある人が歯科界の明日を拓くことができると信じており、そのことを訴えたい」、堀候補は「事件による不信の連鎖を断ち切り混乱を収拾していく、同時に、歯科界に充満している無気力・諦めからの脱却、即ち、歯科界の再生を図りたい」とした。

 ②の質問に富野候補は「形に見えやすいのは全会員による直接選挙に改めることと思う。また、歯科医療は国民の期待を背負っており、健康寿命の延伸に寄与できる歯科として、医療・介護について国民と共に考えるプロジェクトを設置し、その結果を国民にPRしていくことも実現可能な政策である」、山科候補は「地域医療提供体制、特に地域医療総合確保基金に対し、現在、日歯で進行中の都道府県が実効性を持った計画を立案できるような事例を、より具体化させて、平成28年度の基金の請求に役立てるようにする。併せて、このことを国民にもアピールしていくことも可能だ」、堀候補は「社会の厳しい目に対し、日歯がケジメをつけたことを明確に発信し信頼を回復する、また歯科界の考えを示していく。次期執行部には、平成30年の医療・介護同時改定等への対応が迫られており、しっかり対応しなければ歯科界の明日はない」旨を答えた。

 ⑤の質問に、富野候補は「基本的には執行部退陣せよ」、山科候補は「個人の言動・行動の批評より組織としての在り方・在り様を考えるべき」、堀候補は「執行部が組織を守るために総辞職された決意と覚悟に敬意を表する」旨の考えを述べた。