日歯会長予備選挙に立候補した山科透氏は11月27日、アルカディア市ヶ谷で記者会見を行い、①国民に信頼される歯科界の再生、②公益法人としての意識改革、③改定率より受診率の向上を目指して、④健康寿命の延伸に向けた新たな評価目標の設定(「生活を支える医療」から「健康を作り出す歯科医療」への転換)、⑤学術活動による歯科医師の資質向上、⑥行政や政界とのパイプを生かした政策実現、以上6項目の「山科透の約束」を発表した。

 山科氏は約束の③および④について「〝生活を支える医療〟という漠然とした話ではなく、〝健康を作り出す歯科医療〟への転換が必要である。重要なのは8020財団が蓄積したデータを政策に反映することにある」と強調、その上で「地域包括ケアの仕組みづくりが進む中で、求められているのは社会保険と地域保健のベストミックスである。歯科が在宅のしっかりした受け皿を作れば、必ず財源はついてくるし、今までこのような話をした会長はいない。基金においても日歯がしっかりしていないから都道府県が動けない」「健康寿命の延伸とは、生活習慣病との関わり、即ち食事との関わりである」「生活習慣病予防は歯の喪失予防であり、そのために各ライフステージに合わせた予防・健診の充実が求められる。こうした概念を国民に植え付けることが重要になる」との考えを述べた。

 また、①の国民に信頼される歯科界の再生については「今回の事件を検証・総括し、日歯においても会務全般について、外部有識者を主軸とした検証委員会を設置し、現在、既に委員会の中で検証作業に入っている。政策に基づいた公益社団としてのガバナンスを守る」と説明・報告した。なお、推薦者として出席した東京医科歯科大学歯科同窓会の浅野正樹会長は、同窓会の総意として山科氏を支援することを明らかにした。