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日本歯科医師会は10月21日に開催した第8回臨時理事会終了後、前会長の髙木幹正氏が9月30日に逮捕されて以降、10月16日に前会長から辞任届が提出された一連の動きの中で、日歯の体制の変更に関わる案件を中心に記者会見を開いた。会見の中で、浅野正樹専務理事は臨時理事会の決定事項<①髙木前会長の辞任届を受け、現在会長代行を務めている山科透氏を代表理事(会長)に選出したこと(法人法79条および公益法人認定取消事由にもなり得る可能性があるため)、②空席となる副会長職を浅野専務理事が兼任すること、③各種委員会は事業を継続するため再委嘱すること>以上の3項目を決定したことを報告した。併せて、21日付で理事全員が辞任届を提出し、会長予備選挙を視野に入れて22日に行われる臨時代議員会に臨むことを明らかにした(新しい理事の選任時を持って辞任する)。

新しい理事の選任の在り方としては、①会長予備選挙を実施しての代議員会による選任、②代議員会のみによる選任、③現執行部の継続の3つの方法が考えられるが、22日開催の第181回臨時代議員会においては、選挙人の選出を含めた日程の厳しさや選挙に伴う支出の増大といった諸問題があるものの、会長予備選挙を実施して来年3月の代議員会で理事の選任を行うことの是非を問う考えが示された。また、第181回臨代では代議員から意見を求め、最終的に臨代終了後、直ちに開催する臨時理事会で理事選任の在り方を決定するとしている。なお、仮に会長予備選挙実施となった場合、本年12月末に予備会長選挙の投開票を行い、来年3月10日に予定されている代議員会で信任を受けるとされた。従って、現理事の任期は来年3月代議員会終了時までとなる。

会長に就任した山科会長は、髙木前会長の逮捕について「執行部全員が驚き、各会に衝撃的な影響を与えたこと、同時に国民の皆様に対し医療に対する不信感を抱かせるような状況に至ったことに対し、心からお詫びに申し上げる」とした上で、渡邉正臣・柴田勝・浅野正樹の3副会長と共に起立して謝罪した。その上で、山科会長は「新体制を作りながら、国民に信頼される歯科医師会に生まれ変わり、国民に安心・安全な医療が提供できるような形にしていかなくてはならない。今回の事件を契機として人も組織も変わらなくてはならない、このことが我々の進むべき道と信じている。メディアの方々からも意見を頂戴しながら、組織としての在り様を探っていきたい」旨を述べた。

今回の事件を日歯はどのように捉えているかとの質問に、山科会長は「本会会長が逮捕されたということは、国民から見れば歯科界の代表者が逮捕されたと見做す。従って、連盟で起きた事件とは言え、日歯としても別個のこととは言い切れないし、少なくとも道義的責任は生じてくる」との考えを述べた。