Exif_JPEG_PICTURE 日本歯科医師会(山科透会長代行)は10月15日、政治資金規正法違反容疑で逮捕された髙木幹正会長に接見した結果、髙木会長から理事辞任の意向が示された。辞任届については、現在、書類手続き中であるためまだ提出されていないが、日歯は、辞任の意向が示されたことを受け、理事会等で今後の対応を引き続き協議し、適切な対応を図っていくとしている。

今回の逮捕により、10月6日に開催予定だった「歯の健康シンポジウム」がスポンサーのパナソニックの意向もあって中止が決定されたと伝えられるなど、歯の健康に関する行事が目白押しとなる時期を控え、関係者に大きな不安を与えている。併せて、叙勲・褒章への影響も懸念される。また、15日現在で熊本・大分・滋賀・福島・岩手・沖縄など10を超える府県歯が、▽髙木会長が自ら辞職する、▽日歯執行部の総辞職を求める等々を理事会決議し、日歯および日歯連盟に要望書を送付していると伝えられている。22日開催の第181回臨時代議員会の事前に「状況に応じた方針案を示す」としている執行部が、理事会で山科会長代行を代表理事に選出し、現執行部で残任期間を執行する意思を示すのか、それとも、総辞職し会長予備選挙を行い新たな出直しを図るのか、どのような対応姿勢を示すかが注目されている。

各府県歯が様々な対応をとる中で、大阪府歯科医師会は10月15日、府歯会館で記者会見を開き、髙木幹正日歯会長の辞任を要求する理事会決議(本紙参照)を明らかにするとともに、川野敏樹副会長が今日までの経緯を説明した上で、本会の太田謙司会長が次期日歯会長予備選挙への出馬を視野に入れながら行動しているとの噂が一部にあることについて、出馬する意志は一切ないことを改めて報告した。

太田会長は会見で「4月末の強制捜査から会長逮捕に至るまで、かつて経験したことのない歯科への不信感を国民に与えることとなった。大阪府歯・連盟は協議を重ね、国民及び会員に対し大阪の意志を示すこととした。また、私の立ち位置について様々な意見をいただいたが、もし、次期会長を再び予備選挙で選ぶことになった時には一切関わらないことを明言する」とし、日歯連盟が「政治資金の移動に違法性はない」と主張していることについて「重要なことは法の精神を尊重することである。僅かでも法に抵触する可能性があることは避けるべきであり、単に合法だからといって『是』とする考えは一切ない」と述べた。

現執行部は山科副会長が会長代行となることが決まっているが、「この執行部が残る任期を務めるべきか、辞表を提出し早期に会長予備選挙をするべきか」との質問に、川野副会長は「髙木会長を選出した日歯理事会の責任は極めて大きく、総辞職し新たな執行部を立ち上げることが適切な判断と考えている」と述べた。さらに、現執行部が残任期間を務める意向を示した場合には「会長代行に辞任を求めることもあり得る。選出方法はオーソドックスに会長予備選挙によって選ぶべきである」との考えを示した。また、太田会長は「執行部は一新すべきである」、これが理事会決議の主旨であることを示唆した。