Exif_JPEG_PICTURE 日本歯科医師会・日本歯科医学会・8020推進財団・日本歯科商工協会主催による『世界会議2015 〜健康寿命延伸のための歯科医療・口腔保健〜』が3月13日より3日間にわたり、東京国際フォーラムで開催され、24カ国の歯科医師はじめ国内からも千名を超える歯科関係者が参加した。「世界会議2015」は、健康寿命を延伸させるための歯科医療・口腔保健のあり方を検証し、国内外の状況を踏まえながらエビデンスに基づいて今後の歯科医療政策につなげるための協議を行い、国際的な視点による提言を行うことを主旨として開催された。開会特別講演は世界保健機構(WHO)生活習慣病予防部長のDouglas W・Bettcher氏が「21世紀における生活習慣病予防とコントロール〜WHOの戦略」を演題に講演、開会講演では国立長寿医療研究センターの大島伸一名誉総長、東京大学高齢社会総合研究機構の飯嶋勝也准教授、日本歯科医師会の大久保満男会長、FDIのTin会長の4氏が講演した。第2日目・3日目は「超高齢社会における歯科医療の課題」「超高齢社会における歯科医療・口腔保健の展開と健康政策」「高齢社会に向けての新興国の課題と取り組み」のシンポジウムが行われた後、『声明』を採択し、会議を終了した。併設された展示会場には、経産省医工連携事業化推進事業において日歯・日本歯科医学会・日本歯科商工協会が3者共同で開発した訪問歯科診療器材パッケージ「デンタパックココロ」が展示され、海外からの参加者の注目を集めた。

世界会議2日目のシンポジウム1「超高齢社会における歯科医療の課題」は、東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授(高齢社会を迎えるにあたって我が国が目指したもの)と日本歯科医師会の堀憲郎常務理事(これまでの日本の歯科保健医療政策と地域保健活動の実際)が基調講演を行った。辻氏は「超高齢社会における医療介護政策として、健康寿命の延伸のための生活習慣病予防・介護予防・虚弱予防を地域で住み続けながら受けるために、多職種連携の推進が重要」とし、歯科においては「歯の治療にとどまらず〝食べる〟ことへの概念の拡大が求められる。歯科医療は不可欠でありパラダイムの転換を求める」旨を述べた。