日本歯科医師会の大久保満男会長は12月18日の定例記者会見後の囲み取材で、次期日本歯科医師会会長予備選挙について、近畿北陸地区歯科医師会が推薦する大阪府歯科医師会の太田謙司会長を推薦する意向を示し、近く太田氏への推薦文を選挙人に送る考えを明らかにした。なお、次期日歯会長予備選挙には太田氏と、東海信越地区歯科医師会が推薦する日本歯科医師連盟の髙木幹正会長が立候補を表明している。

大久保会長は「日歯会長として選挙に関わるべきか、また、立候補届出前に推薦の表明をすることが妥当なのか、この2点を熟慮した」とした上で、▽どのような考えを持つ人物が日歯会長に相応しいか、このことを示すことが会長としての責任であり、後は誰でもいいから選挙してくれは無責任と考えた、▽選挙人も決定し、候補者が事実上の運動を行っていることや、『大久保はどう考えているのか』と多くの質問を受ける等々のことから、自身の意思を表明することにしたと説明した。

大久保会長は日歯会長が備えていなければならない「会長像」について、①あるべき歯科医療の姿を求め自己を犠牲にしてでも働く情熱を有すること、②一人で全てを決め行動するのではなく、役員や会員を信頼してその意見に耳を傾けまとめる能力を持っていること、③状況を見通す目と決断したら動かない胆力を保持していること、④鋭い政治感覚とそこから来る人脈を作る能力を持っていること、以上の4項目をあげるとともに「太田氏が日歯常務理事時代、歯周病と糖尿病の連携を初めて事業化するなど歯科医療や歯科医師会に対する志の高さを感じていた」「太田氏は武闘派というイメージがあり、誤解されがちだが、多種多様な意見をまとめる能力にたけ、強い志と謙虚に自らを見つめるという二つの目を持っている」「会長職に何が最も必要かとなれば、動かないという状況判断をしたら、決して動かないという胆力である。大阪府歯役員の太田氏の力量を注視してきたが、太田氏の困難を克服する時の胆力の強さは並々ならぬものがある」旨を述べた。併せて、厚労省幹部や自民党幹部の人脈も持っていることも説明した。

また、大久保会長は「今回の会長選挙は、太田・髙木両候補が堂々と政策を掲げて争う選挙にし、日歯への信頼を会員諸先生からいただく選挙であってほしい」と要請した。